
春の日差しが気持ちの良い好天に恵まれ、土壁塗りには絶好の日和となりました。ワークショップには多くの方に参加いただき、ほとんどの方には初めての体験となったことでしょう。午前と午後に2回に分けておこないました。

午前の部では、設計の専門家や大学生に多数参加してもらいましたので、親方の高橋さんからは木舞竹の種類や使い方、荒木田土の話など技術的な内容の話をしていただきました。
荒木田土という壁土の名称が、荒川区三河島付近に昔荒木田町というところがあって、そこで採取された土が壁土として用いられていたところから、現在でも東京方面で荒壁の土を荒木田土というようになったという話をうかがい。地名からの名称であったというのは正直なところ初耳で、おもわず「へ〜へ〜へ〜」。親方も昔参考にした技術書を読み返してまとめてみたんだと教えてくれました。

木舞竹の説明とどうやって真竹を割るのかを実際に見せていただきました。割り竹の工具で簡単に五つ割になりました。


木舞を掻くの要領を見せてもらい、チャレンジ。
タテヨコに枠に差した間渡しの女竹(篠竹)に割竹を5〜6ミリの藁縄で取り付けていきます。

室内に移動して、木の架構を見ながら、ちょうど東京に出張してこられた、この家の材木を揃えていただいた丸八製材の山口さんに、木についての話をしてもらいました。参加の皆さんには、次は
木を伐る体験をしてもらうとよろしいでしょうね。

プロにどうやって塗るのかを見せていただいてから、それぞれにまだ土の付いていない竹木舞に向かって、いざ壁塗り。
実際にコテ板に壁土を乗せ金コテで竹木舞に塗りつけてもらいましたが、思ったより続けて作業するとしんどいということが体で理解できたのではないでしょうか。壁土も思ったように小舞の上で伸びてくれずに手間取りながらも、ワークショップを楽しんでもらえたのではないでしょうか。

参加者の皆さんのほとんどが初めてでしたから、柱の際や貫にはいつも以上にべっとりと土がついたままの状態です。このままでは次の段取りには支障がでますから、刷毛で土を洗い落として荒壁付けの作業は完了です。高橋さんたちには、あとの面倒をみていただいて感謝、感謝です。
[2005.04.23 AM]